遠い遠い海のかなたにその島はあった。地図にも海図にものっていない不思議な島だ。いつの時代のものかわからない古文書には、嵐にまきこまれた航海船にのった船員の記録が残っていた。その記録によると、船が島に近付こうとしたところが、その島は一瞬のうちに消え去ったのだという。また別の記録には、島はぐうぐうといびきをかいて眠っているようだったとある。そうした見聞の証言が積み重なって、その島はいつのまにか、ぐうぐうじまと呼ばれるようになっていた。
伝説の島、寓宮島―――実際、その島は生きていた―――
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